ケアチームサフラン

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飯塚博子様コラム2017年8月号


『差別反対』とか『人権尊重』などと、マイノリティーの団体は
声高に訴えたり叫んだりしています。
でもそう言うふうに、強硬に運動しても、世間一般の人々の
目は引いても、あまり心には響かず、むしろ恐怖心を強め
偏見が高まります。
それではまさに「逆効果」にしかなりません。
それよりも今、住んでいる場所で「私はここにいます!」
「ここで生活しています!」と、周囲の人々に分かるように
自然に日々、自分と言う存在を、静かにアピールしていれば
良いのではないでしょうか。
声高に訴えたり、叫んだりすると、その分「あの人たちはコワい!」とか「あの人たちは変わっている!自分たちとは違う!」と
特別視され、差別や偏見を助長するばかりです。
そうするよりも、ただ静かに「私はここにいます!」
「私はここで生活しています!」と、周りの人たちの中に
溶け込んで行けば、自然に少しずつ理解を得られるのでは
ないでしょうか?
そうやって、静かにゆっくり時間をかけて『差別解消』や
『人権尊重』と言うことをジワジワ浸透させて行くことが
大切なのです。
もちろん人間としての『義務』や『責任』を、充分自覚しながら
生きて行かなければならないのですが・・・。



2017年8月24日 6:27 PM | カテゴリー: 飯塚博子様コラム


飯塚博子様コラム2017年7月号


今期の朝ドラ『ひよっこ』は、最近の著名な女性のサクセスストーリーとは違い、戦後復興途上の時代の一般庶民のしかも田舎から、集団就職で東京へ出て来た若い女性がヒロインで、実家はさほど豊かではなくとも農業をして、のんびり暮らしていたようです。
家には電話もなく、必要な時は近くの電話のある家に借りに行ったりするような、スローライフぶり。
ある事情で、東京で働かなくてはいけなくなったヒロインですが職場の仲間や下宿の住人たちなど、周囲の人たちに支えられ励まされながら、懸命に生きる姿が描かれまたヒロインだけでなく、周りの一人一人の登場人物にもその人なりのさまざまなドラマまで、取り上げられていて観ていて、懐かしかったり、ホッコリ心が温まったりします。
特別な自慢話でも、苦労話でもなく、当時の誰もが送っていた日々の暮らしの中のちょっとしたエピソードを上手く描いている作品に、大変好感が持てます。
物やお金はそれほどなく、現代に比べて、かなり不便ではあったでしょうが、その分、人の心が温かく純粋に一生懸命生きている人々の姿に現代を生きる私は、少なからず反省させられます。
今の時代、人との付き合い・「人情」と言うものがすっかり薄れ、隣りの部屋の住人の顔が分からないのが現状です。
すべてはデジタル化され、便利になりました。
ただ便利になったと言うことは、人間が横着になると言うことでもあります。
現に私自身、日記帳はブログに変わり今朝届いた贈り物のお礼も、手紙でもハガキでもなくメールで伝えました。
本来なら、ちゃんと「お礼状」と言うものを書くべきなのですが。
どれもこれもデジタル化して、効率を上げ、ラクができるのは良いことかも知れませんが、ディスプレイの画面に並んだ文字はなんだか機械的で、綴った人間の心の温度が伝わりにくいと自戒を込めて、思います。



2017年7月17日 3:24 PM | カテゴリー: 飯塚博子様コラム


飯塚博子さんコラム 2017年6月号


今、日本は『高齢化社会』が進んでいます。それと共に、障害者も医学の発達により、幸か不幸か、高齢化が予想外に進んでいます。昔なら「障害がある」と言うだけで、健常者より短命でしたが、科学・医学の著しい進歩のお陰で障害者の寿命が格段に延びています。
私自身、赤ん坊の頃、実家近くの小児科の医院で、医師に「この子は長生きできませんよ。せいぜい12歳ぐらいまでの命なので、だいじにして上げて下さい」と言われ、その時、両親は相当ショックを受けたらしいのですが、私が成人して、何年も経った時、冗談交じりに「あの時の医者は詐欺だな。でなければ、誤診も甚だしい」と言って笑っていました。
今から思えば、赤ん坊の私を診察したお医者さんは、詐欺も誤診もしていなかったと思います。半世紀あまり前の医学では、障害は内臓にも影響し、長生きはできないと言う診断が、定説だったのですから。それがこの半世紀あまりの間で、医学が飛躍的に進歩し、障害者の寿命も、健常者同様に長くなって来たのです。昔の障害者では考えられなかった「心身の老化」が、リアルな問題として、迫って来たのが現実です。
健常者も同じですが、障害者の場合、機能訓練を子供の頃からやり続け、その積み重ねでようやくできるようになったことが、加齢による体力の衰えや、障害の重度化にともなって、だんだんできなくなって行くことのツラさ・悔しさは、他人の図り知るものではありませんが、現実は現実!できていた頃のことを振り返って、いくら悔しがっても嘆いても、時間の流れよる身体の衰えは、とうすることもできません。
ならば、今の自分の心身の状態を、素直に受け入れできることを数えて、それをなるべく減らさないようにすることが大切なのではないでしょうか?後ろを向いて嘆くより、現状を受け入れ、今、できることを大切に、無理せず遣って行くことのほうが、前向きで、楽しい生活になると、思うのですが・・・。



2017年6月30日 6:58 PM | カテゴリー: 飯塚博子様コラム